【グラフの達人への道 ~初級編~】
データラボの寺島です。
きっと、こちらの記事を読んでいただいている方は、
“集計データを分析してみたい”とか“見やすいグラフを使って報告書を作成したい”なんて考えていますよね。
では、一緒にグラフの達人を目指しましょう!
まずはグラフの達人“初級編”から。
下記のようなアンケート結果をグラフ化するとしたら、あなたはどのような形のグラフにしますか。
「100人アンケート」
あなたの好きな食べ物を次の中からいくつでも選んでください。
1. カレーライス…35人
2. ごはん…50人
3. さしみ…68人
4. すきやき…55人
5. すし…75人
それは、一番見やすい「円グラフ」でしょう!
そうですよね。選びがちです。
「円グラフ」はパッと見わかりやすいし、小さなころから慣れ親しんだグラフですから。
でもここはシンプルに「棒グラフ」で。
「円グラフ」は、例えばアンケート調査の場合「1つだけ選んでください」とか、「性別」、「年代」のようにあてはまるものが1つだけのもの、いわゆる単一回答(シングルアンサー)の集計結果を表現する際に使います。円全体を100%として、それぞれの選択肢が全体のどれだけを占めているかを可視化するものです。ちなみに、上記のアンケートは複数回答(マルチアンサー)で得られた結果ですから、円グラフは適しません。仮に円グラフで無理やり作成した場合は「カレーライス」の割合は12%になってしまいます(試しに円グラフで作ってみてください)。これって、おかしいですよね。「カレーライス」を選んだ人は100人中35人だから35%になるはずです。これは集計母数(分母になる部分)が無理やり作成した円グラフでは、回答者100人ではなく各選択肢の回答数合計(283個)となってしまうからです。もはや何を表しているグラフなのか分かりませんね。
“いくつでも選んでください”は「円グラフ」ではなく「棒グラフ」。
これを理解できたあなたは、初級レベルクリアです。
ちなみに「すし」推しの資料を作りたい場合は、私だったらこんな感じのグラフを作ります。
次回の「グラフの達人への道」では中級レベルを目指します。